本物の豆腐の味「ゆしどうふ」〜糸満市(株)みなみ

伊豆人(いずんちゅ)

2015年11月18日 19:16

本土の豆腐は味がない。だけど、沖縄の豆腐は美味い!
と、ケニア人選手からそう聞いた。

沖縄で飲む豆乳は、中国の豆乳と似た味がする。
濃いんですよね。
昔と変わっていないのなら沖縄の豆腐は確か生絞り製法という方法で、豆を絞ってから火入れをしたと思う。
島に行けば、いまでも苦汁の代わりに海水を入れて固める。
よって、沖縄の豆腐はギュッと絞らないと固まらない。だから重たい。
そして塩味がついているのが島豆腐の要素。

しかし、沖縄では型に入れる前のおぼろ豆腐の状態のモノを普通に売っている。
そして袋に入れて棚の上に載せられ、温かいものから順に売れる不思議さ。
まぁ、豆腐自体も袋に入っていて、温かいものから売れていくのだから、それ自体不思議なものである。

さて、このおぼろ豆腐状のものは「ゆしどうふ」と呼ばれ、そのまま食べるもよし、だし汁に入れてもよし、味噌汁風味にしてもよし。
そんな食べ方をします。
お店によっては、沖縄そばの上に載せる「ゆしどうふそば」というものを出すところもある。

味は本土の豆腐とは比較にならないくらい濃厚で、豆の味がします。
最近では海水が使えないからと、苦汁と食塩を入れるメーカーさんが多いです。
豆腐一丁の重さも本土のモノとは比べ物にならないくらい重たく、下手すれば1キロ近いものもあったりします。
このゆしどうふも、結構重いです。
おにぎりとゆし豆腐で立派な朝食になります。






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